【玉垣】新設・修理について
♦玉垣(たまがき)とは
玉垣(たまがき)とは、神社や寺院の境内を囲む木や石の柵のことです「玉」という字には神聖・美しいという意味があり、玉垣は「神聖な神様を囲う垣」という意味があります。
石の玉垣は、①柱、②笠石、③地覆石で構成されています。柱は、頭を三角錐に絞った形で、親柱と子柱があります。親柱と親柱の間に地覆石を敷き、その上に複数の子柱を立てて、子柱の上に笠石を載せる、という構造です。全体を支える基礎は石積みや壇上積、亀腹を配したものなど、さまざまです。
♦玉垣の種類とデザイン事例
玉垣には形状や仕上げにいろいろな違いがあり、寺社の格式や境内の雰囲気に合わせて選ばれています。
神泉苑(京都市)
瀧谷不動尊(大阪府)
堺・大仙公園(大阪府)
♦玉垣を新しく作る
新築工事では、境内の景観や既存建築との調和、敷地の勾配を大切にしながら設計します。もちろん国産石材も選定できますが、外国産石材を活用して、コストを抑えた製作も可能です。寄進者名の彫刻や記念碑なども合わせて製作することができます。
♦玉垣を修理する
長年の風雨や地盤の変化、災害などの影響により、玉垣が傾いたり、沈下したり、破損したりすることがあります。特に次のような状態は危険です。
- 根っこや地盤の影響で、前後に傾いている
- 玉垣を支える石積みが壊れていたり、段差が生じている
- 石が劣化し、破損している
傾いた玉垣の修復は、基礎部分から抜本的にやり直すこともあります。以前の修復では、現場近くの池の水が浸み出て、玉垣の下の土壌にも影響し、全体的に傾いたこともありました。このような場合は、土壌改良や基礎の打設が必要なこともあります。
玉垣は信者さんから寄進されていることも多いので、寄進者のお名前が彫られていることもあります。その場合は、再度寄進をお願いするか、それができない場合は新たに寄進者を募ることになります。
♦工事の流れ
1. お問い合わせ
お問い合わせフォームやお電話で、玉垣に関するお困りごとをご相談ください
2.現地調査
現場の実測を行い、新規の場合は設計図面を作成、修理の場合は問題の原因を究明します
3.ご提案・お見積り
図面とともに、施工方法、費用をご提案します。
4.製作
安全面も考慮した設計図を基に、現場に合わせた適切な寸法で製作
5.施工
必要に応じて、ユニッククレーンなどを使用し、施工します
♦お問い合わせ
傾いた玉垣は事故の原因にもなるため、早い対応が必要です。修理の必要があるかどうかのご相談もお気軽にご連絡ください。もちろん、新しく玉垣を築くご相談もどうぞ。
費用については、現場の状況により大きく異なるので、まずはお問い合わせください。